2011年4月4日月曜日

カルナリ報告 第4報 ティルクの養豚プロジェクト始動する

1カ月半振りに帰国しました。現地のニュースでも概要は聞いていましたが、想像を上回る震災被害

に驚かされました。

 

さて、ティルクのユースクラブ員を相手に養豚技術の講習会を開いたのが丁度1年前でした。

今回は1年経った今でも意欲を持ち続けているメンバーが居たら、いよいよ事業導入に向けて

飼育設備や子豚買い付けの準備を進めようということで現地に赴きました。

行ってみて先ず驚かされたのが、ユースクラブでは既に子豚の買い付けを始めていたことでした。

オス、メス2頭ずつの子豚がクラブ員の住居で飼育されていたのです。彼らにとっては初めての

ことであるにも拘わらず、その決断力や実行力には感嘆するとともに敬服させられました。

また、プロジェクトへの参加希望者は、昨年の7人から9人に増えており、自分の住まいに飼育場所を

持たない人も居るので、共同で利用するオス豚や、その種付け場、安全な分娩設備を備えた共同農場を

建設することになり、その青写真を描いて指導するとともに、建設や買い増しする子豚導入に必要な資金

の不足分を援助してきました。

初夏の頃までにはこれらが完成し、本格的な飼育や生産が始まることが見込まれますので、楽しみに

見守っていきたいと思います。

なお、養豚プロジェクトの成功のためには、同時にそのエサを確保するためにもサツマイモの作付け

拡大が必須の条件であり、そちらのプロジェクトも必ず成功させなければならないと考えています。(染井)

 

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